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看板:ブルーオーシャン戦略で
競合のない市場を目指す

「カモメの下に魚のいる時代は終わった」

これは、マーケティングの世界でよく使われる言葉です。
カモメというのは同業の歯科医院、魚というのは患者様と考えてください。
「カモメ(同業)がたくさんいるところには、魚(患者様)もいるはずだから、カモメの真似をすれば自分も魚がとれる」――そういう時代は終わったということです。

高度成長の時代には、患者様の多いところに開業すれば、自分も成長できました。しかし、今のような成熟した時代には、そういうわけにはいきません。独自の路線を作り出していかなければならないのです。
たとえば、同じエリアで小児科をやっているところがなければ、小児科をやるというように、競合する医院とターゲットを変えていく戦略が望まれます。

このように、競合のない市場を目指していく戦略を「ブルーオーシャン戦略」といいます。反対に競合と血だるまになって戦うのが「レッドオーシャン戦略」ですが、もはや〝労多くして報われない〟時代となりました。

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看板:一つの領域、一つの地域で一番になる

地域にはいろいろなターゲットが存在します。ですから、あえて競合と同じ土俵で戦おうとせずに、自分の得意の分野で一番になる、お子さん向けで一番になる、女性向けで一番の医院になる――つまり、その領域や地域で一番になることが、これからの時代を勝ち抜くマーケティングの考え方です。
一位になると、利益率が大幅にアップします。ブランド力も強化されます。
「日本で一番高い山は?」と聞かれたら、「富士山」と答えられても、「日本で二番目に高い山は?」と聞かれると、ほとんどの人は知りません。
どのようなことでも「一番」は強力なブランド力なのです。

「立地×ブランド力」が、新規来院患者様の増員構造であることは前述しました。
独自の路線を作り出して一番になるマーケティングに「ランチェスターの法則」があります。これは、ランチェスターが軍事から導き出した法則をマーケティングに応用したものです。
経営戦略としてのランチェスターの法則は、私自身、竹田陽一先生から教わって経営に活用している「勝つための戦略」です。
この戦略は、ひと言でいうと、「強いところとは戦わない」「小さくても自分の強みで勝負しよう」ということです。

この法則には第一法則と第二法則とがあります。
第一法則は接近戦、つまり一騎打ち戦の法則です。刀や槍を使った戦いです。こうした一騎打ちで戦うと、〝大きい勢力も小さい勢力も、受ける損害は同じ〟というのが第一法則です。
第二法則は間隔戦、あるいは確率戦の法則です。敵と味方が遠く離れて、機関銃や大砲などの飛び道具を使った戦いです。間隔戦や確率戦で戦った場合、〝大きい勢力が小さい勢力に、二乗の割合で損害を与えることができる〟というのが第二法則です。

ここでいう「自分の得意な分野で一番になる」「その地域で一番になる」というマーケティング戦略は、第二法則を活用した経営戦略です。そして、この武器は看板です。自分だけの強みを打ち出して、確率戦で戦う武器・看板を大いに活用してほしいものです


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